2013.6.21 08:54
≪ウィンドウズフォン空振り MSは破談≫
フィンランドの通信機器大手、ノキアの身売り話が具体化している。6月19日には米マイクロソフト(MS)が携帯端末事業の買収を検討したが破談になったことが明らかになり、18日には中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)も買収を検討していると報じられた。2011年までの14年間、携帯電話端末の世界市場で売り上げ1位だった王者ノキアだが、スマートフォン(高機能携帯電話)戦略でつまずき、昨年、韓国のサムスン電子に次ぐ2位に転落。業績悪化で株価もピーク時の2000年4月から9割以上も下落し、八方ふさがりの状況だ。
スマホ戦略でつまずき
MSによるノキアの買収計画は6月19日付米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋の話として伝えた。WSJ(電子版)によると、交渉は6月にロンドンで行われたが、買収価格が折り合わなかった上、株式市場でのノキアの低評価ぶりが災いし、決裂した。交渉再開の見込みはないという。
報道についてノキアの広報担当者はWSJに「MSとは深い関係にあり、両社が定期会合を持つのは珍しいことではない」と説明したが、MS側はコメントを控えた。