集英社は24日、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんの漫画「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の単行本累計発行部数が、10月2日発売の最新22巻で1億部(電子版含む)を突破することを発表した。週刊少年ジャンプで連載された漫画では、鳥山明さんの人気作「DRAGON BALL(ドラゴンボール)」などこれまでに少なくとも7作品が1億部の大台を突破しており、「鬼滅の刃」もそれらの“レジェンド作品”に名を連ねる。
「鬼滅の刃」は人食い鬼がすむ大正時代の日本を舞台に、家族を惨殺された主人公の少年・炭治郎(たんじろう)が、鬼と化した妹の禰豆子(ねずこ)とともに、家族を殺した鬼を討つため旅立つストーリー。平成28年、週刊少年ジャンプで連載が始まり、昨年のテレビアニメ化で人気が加速。書店で売り切れが相次ぐなどの社会現象を巻き起こした。今年5月、人気絶頂の中で4年3カ月の連載に幕を下ろした。
22巻の初版発行部数は370万部。週刊少年ジャンプでは、10月5日発売号から3号連続で「鬼滅の刃」特集を収録する。人気キャラクターの煉獄杏寿郎(れんごく・きょうじゅろう)を描いた吾峠さんによる新作読み切りも掲載される。最終23巻は12月4日に刊行予定。
週刊少年ジャンプの漫画では、確認できているだけで「ドラゴンボール」▽「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(秋本治さん)▽「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ(荒木飛呂彦さん)▽「SLAM DUNK(スラムダンク)」(井上雄彦さん)▽「ONE PIECE(ワンピース)」(尾田栄一郎さん)▽「NARUTO-ナルト-」(岸本斉史さん)▽「BLEACH(ブリーチ)」(久保帯人さん)-の7作品が1億部の大台を突破していた。
出版業界全体では昨年、諫山創(いさやま・はじめ)さんの漫画「進撃の巨人」(講談社)が全世界で1億部(電子版含む)を超えた。