政府は18日、新型コロナウイルスの対策本部会合を開き、都道府県境をまたぐ移動の自粛要請を19日から全面的に解除すると決定した。イベントの人数上限も千人に緩和し、プロスポーツは無観客で認める。経済活動の拡大と感染防止をどのように両立させるかが今後の課題となり、政府は各業界団体との連携強化を通じて第2波の抑制を図る。
安倍晋三首相は会合で、全国での緊急事態宣言解除後は「新たな感染が一部の自治体にとどまっており、しっかりと対応できている状況だ」と述べた。感染状況が落ち着いた国との間で、往来再開に向けた協議を始める方針も示した。
今回は、緊急事態宣言の解除が遅れた首都圏4都県(埼玉、千葉、東京、神奈川)や北海道との間を含め、都道府県境を越えた往来が全て自由になる。感染者数が少ない他の地域では、先行して自粛の解除が始まっていた。県境をまたぐ観光振興についても認める形で徐々に推進する。
コンサートなどのイベントは、これまでの屋内で100人、屋外で200人の上限をいずれも千人に緩和する。