不妊治療の経済負担重く 患者支援の強化必要

 不妊治療で行われる体外受精などの費用負担は以前より重くなっていると、不妊症の当事者でつくるNPO法人Fine(ファイン)が発表した。昨年から不妊治療経験者ら約1600人にインターネットで調査して分かった。患者支援の強化が必要だとしている。

 体外受精では、1回の平均治療費が「50万円以上」と回答した人の割合は43%で、平成22年の調査での割合(16%)の約2・5倍になっていた。

 また、顕微授精では、1回平均50万円以上と答えたのは60%で、22年の32%からほぼ倍増していた。

 経済的な理由から次の段階の治療に進むのを断念したり延期したりした人は54%に上っている。比較的若い、30代前半の人が目立った。