心臓の中で弁に異常があって血液が逆流する「弁膜症」などの心疾患に対し、血管から挿入して心臓まで届くカテーテル(管)を使い、弁の修復などを行う治療が広がってきた。開胸手術よりも体の負担は大幅に軽減されるが、血管を傷つけるリスクなどを伴う。
そこで医療機器メーカーのフィリップス・ジャパン(東京都港区)は、医師の正確な手技に役立つ新型のエックス(X)線血管撮影装置「Azurion 7 C20 with FlexArm」を実用化した。自在に動くロボットアームを使い、挿入時のX線透視画像をさまざまな方向から撮影。超音波の画像とともに大型画面に映し出す。医師は両方の画像で確認しながら、安全にカテーテルを心臓まで移動させて処置ができる。