体を鍛えようとジム通いを始めても、ついつい足が遠のいて三日坊主になってしまう-。そんな人のために、自宅にいながらフィットネスクラブのレッスンが受けられる新サービスが登場し、話題を呼んでいる。個々人のニーズに合わせた自分専用のトレーニングで、楽しく効率的に鍛えられるのが特徴だ。
「フィットネスクラブに入会して初めのうちは熱心に通っても、次第に飲み会や遊びのほうが優先順位も高くなり、退会してしまう人が多い」
こう話すのは、首都圏や関西圏でフィットネスクラブ38店舗を運営する東急スポーツオアシス(東京都港区)の平塚秀昭社長。そこで同社は「WEBGYM LIVE」と呼ぶサービスを開始した。
各店の人気インストラクターが指導する実際のトレーニングをインターネット配信で生中継し、臨場感あふれる模様を自宅のスマートフォンやタブレット端末で見ながら、体を動かす仕組みだ。1回30分間のプログラムが午前、午後、夜間と3つの時間帯に分かれ、それぞれ1カ月単位でスケジュールが組まれている。
事前に配信アプリ(iOS版)をダウンロードし、トレーニング内容や都合の良い時間帯、出演するインストラクターなどから好みのプログラムを選ぶ。自転車をこぐ要領でマシンにまたがり運動する「バイク」を手始めに、ヨガやエアロビクスなどのレッスンが受けられる。
インストラクターは受講者のニックネームなど簡単なプロフィルも把握し「○×さん! もっと頑張って」などと呼びかけたり指示をしたりするため、1人でも意欲的にトレーニングが続けられる。プログラムは生中継された後、翌日以降であれば録画を24時間いつでも利用できる。