「腸内環境」に関心高まる アプリで便の状況記録 特産品で健康食を開発 (1/2ページ)

「ウンログ」がユーザーの若い女性らを集めて開いたイベント=東京都港区
「ウンログ」がユーザーの若い女性らを集めて開いたイベント=東京都港区【拡大】

  • 「近江腸食」を提供する滋賀県のアンテナショップ内のレストラン「日本橋滋乃味」=東京都中央区
  • 滋賀県と日本ケロッグが共同開発した「近江腸食」(手前)と材料に使ったケロッグのシリアル

 健康への影響が大きい「腸内環境」に関心が高まっている。腸の働きを整えて美容につなげようと、毎日の便の状況を記録するアプリが女性に人気だ。地域の食材や特産品を使って、発酵食品や食物繊維を組み合わせた腸に良い食事を、自治体と食品メーカーが共同で開発する動きも出ている。

 イベント開催

 腸内環境は、さまざまな細菌が強い影響を及ぼし、細菌のバランスが崩れると健康にマイナスに作用するとされる。

 「腸の中がきれいになると代謝が促進され、美肌やダイエットにつながります」。6月の夜、東京都港区のアプリ運営会社「ウンログ」のオフィスで開いたセミナーで、20~30代の女性約20人が講師の話に聞き入った。

 平成25年に設立された同社は、毎日の便の色や形、量などを記録するアプリを提供。若い女性を中心に約50万人が利用している。記録した内容に応じて「脂質の取り過ぎに気を付けて」などと食事についてのアドバイスも表示する。

 ユーザーの女性を集めたイベント「ウンログ女子部」を定期的に開催。6月に参加した30代の女性は「アプリは機能がシンプルなので続けやすく、食事に気を付けるようになった。便についてのユーザー同士のコメントも参考になる」と話す。

 イベントでのユーザーの声を生かし、コンビニのファミリーマートと共同で食物繊維を多く含んだ飲料「サラダスムージー」(198円)を開発、5月に発売した。田口敬社長は「さらに腸内環境改善のための活動を広げたい」と意気込む。

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