リノベ初級コースで講師(右)から大工実習を受ける30代ビジネスマン=千葉県松戸市【拡大】
人材派遣などを手がけるイマジンプラス(東京都渋谷区)は中高年向け職人養成学校「匠アカデミージャパン」(同)を開校、定年後の「第2の人生」のサポートに乗り出した。第1弾として空き家や中古物件のリノベーションスキルを学ぶ「リノベーターズ講座」を開き、大工職人を養成する。
ミスマッチを解消
同社社長で匠アカデミー理事長を務める笹川祐子氏は「少子高齢化に伴う人手不足で若年層は超売り手市場だが、40~50代の転職や定年後の再就職は厳しい。このミスマッチを解消したかった。人生や働き方もリノベーションしてほしい」と開校の狙いを説明。知的好奇心旺盛で創造性豊かな技能者「インテリ・ガテン」を育成していく。
匠アカデミーは今年1月に「リノベ初級講座」をスタート、30日には第3期生の講座が始まる。10月までに座学5回のほか、千葉県松戸市の空き家をリノベーションする実習5回を行う。学費は10万円(入学金込み)。社会人も参加しやすいように座学は平日午後7~9時、実習は日曜午前9時~午後3時に実施する。定員は6人で、参加者を募集している。
初級コースでは、リノベーターになるための基礎的な道具の選び方や使い方、材料の種類の違いを学ぶ。実習では実際の物件を使ったリノベーションをプロ仕様の道具で体験、リフォーム需要の多い壁や床を中心に技能を習得する。