開発チームによると、1回の内視鏡検査で見逃される大腸の病変は24%との欧米の報告もあるという。今後は、発生率が低く、肉眼では見つけにくい形状の病変の発見率の向上や、製品化に向けたシステム設計などを進め、2年後には医薬品医療機器法に基づく医療機器の承認取得に向けた臨床試験を開始する方針だ。承認が得られれば、NECとして初の医師向け診断支援システムの実用化となる。
支援システムについて、がん研究センター中央病院内視鏡科の山田真善医師は「受診できる医療技術の格差解消、大腸がんの早期発見と死亡率低下を目指した」と話している。