人手不足や海外展開の人材確保のため、国内の大学などで学ぶ優秀な外国人留学生を採用しようと企業の競争が激しくなっている。経済成長するアジアなどに活路を見いだし、グローバル化を急ぐ企業が留学生の採用に手を伸ばす。高い技術力を持つ日本企業で働きたいと望む留学生は多いが、独特の就職活動に戸惑う人もいる。
戦力
「留学生は貴重な戦力だ」。人材派遣大手パソナが今月、都内で留学生向けに開いた合同企業説明会で医療機器大手の人事担当者は話す。
説明会には2日間で企業32社、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国などの留学生約1900人が参加した。企業の半数近くが初出展だ。医療機器大手の担当者は「海外の法律に関わる業務が多いので、それらの言語に精通している社員が求められている」と説明する。しかし計画した人数を採用できない年が続いており、今年は留学生対象の就活イベントへの参加回数を増やす計画だ。