2016.9.25 07:07
スリ族にメークを施してもらうヨシダナギさん=エチオピア【拡大】
中学時代にはいじめがきっかけで不登校になり、ひきこもりも経験したが、アフリカへの熱い思いは変わらなかった。グラビアアイドルやイラストレーターなどの仕事を経て2009年、ついに、憧れの地を踏んだ。幼い頃から思い描いていた通り、彼らは格好良かった。その魅力を伝えたいと独学で写真を学び、エチオピアのムルシ族、マリのドゴン族、カメルーンのコマ族などの少数民族を撮影し、ブログで公開すると注目を集めるようになった。
「わしの5番目の妻になれ」まさかのプロポーズも
現地では風呂もトイレもないテント生活で、40度の高熱を出したこともある。「彼らとなかなか心の距離を埋められない」と悩んだ時期もあったが、「言葉が通じない彼らと仲良くなれる方法は、同じご飯を食べて、同じ格好になる」ことで乗り越えた。
自ら裸になる撮影スタイルは、カメルーンのコマ族を撮影していた時に確立した。脱ぎたいという意思を伝えると、長老の4人の妻たちに着替えを手伝ってもらうことになった。「脱げるものなら脱いでみなさいよ」と言わんばかりの妻たちの前で服を脱ぎ、パンツに手をかけようとしたところ、ストップがかかった。気を使ってくれていると感じたが、「どうしても脱ぎたい」と伝え、一瞬でパンツを脱ぎ捨てた。