環境保護団体グリーンピースは、国内の主要スーパーマーケットなど7社の有機農産物の扱いや農薬対策を評価したオーガニック小売店ランキングを発表した。1位は信越・北関東を中心とする生活協同組合連合会コープネット事業連合で、2位はイオン。最も点数が低かったのは東海・北陸地域を中心にスーパーを展開するバローと高級スーパーの成城石井だった。
有機農産物の販売量や拡大予定、ミツバチへの悪影響が指摘されているネオニコチノイド系農薬を使わない米やホウレンソウの調達の有無など7項目についてアンケートを実施。回答を基に有機農業への取り組みを点数化した。
1位はコープネット事業連合で42点満点中30点。ネオニコチノイド対策や有機農家の支援などが評価された。2位はイオンの22点で、有機農産物の販売強化で具体的な方針を掲げていることなどが認められた。最下位の2社はともに4点で、全般的に取り組みが遅れているとされた。イトーヨーカ堂とライフが16点で3位。5位はユニーの6点だった。
グリーンピースの石原謙治さんは「有機農産物を求める消費者の声は大きいので、小売店の取り組み強化は重要だ」と話している。