今春に卒業した大学生の就職率は4月1日時点で97.3%(前年同期比0.6ポイント増)と5年連続で上昇し、過去最高となったことが20日、厚生労働省と文部科学省の調査で分かった。平成9年の統計開始以来、最も高かったリーマン・ショック前(20年3月卒)を上回った。
調査は全国の国公立、私立大の中から計62校を抽出して実施。男女別の就職率は、男子が96.7%(前年同期比0.2ポイント増)、女子が98.0%(同1.1ポイント増)で、ともに改善。4年連続で女子が男子を上回った。文系理系別では、文系97.1%、理系98.2%で「理高文低」の傾向が続いている。
一方、文科省は28年3月に卒業した高校生の就職率(3月末現在)について、前年同期比0.2ポイント増の97.7%(男子98.3%、女子96.8%)に上ったと発表した。