スマートフォンのゲームを現実世界と融合させた新たな遊び方が広がっている。対戦型ゲームを実況中継付きでスポーツのように観戦したり、位置情報ゲームに出てくる拠点を実際に訪れたり。関連企業はスマホゲーム市場の拡大に期待し、自治体の中には地域活性化につなげたいとゲームを活用する動きもある。
“スポーツ”大会
「ここでもう一発。これはうまい。素晴らしい反応です」。1月初旬、東京・秋葉原で、「e-Sports(イースポーツ)」の大会が開催され、会場内に実況中継する男性の声が響いた。イースポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターの対戦ゲーム競技を指す。ゲームの対戦をスポーツにたとえ、格闘や射撃、サッカーなど幅広いジャンルがある。
この日のゲームは米ゲーム会社の「Vainglory(ベイングローリー)」。3人一組で、出場者は特技が異なるキャラクターを1つ選択し、2組で戦う。仲間と一緒に敵の本拠地にある「ベインクリスタル」という対象物を破壊した方が勝ちとなる。