2016.2.27 17:13
フリーランスで働く女性を対象にした確定申告セミナー。定員を超える参加者が詰めかけた=東京都渋谷区(マネーフォワード提供)【拡大】
平成27年分所得税の確定申告の受け付けが今月、全国の税務署などで始まった。ここ数年、インターネットで自作の品などを販売するために起業したり、副業にしたりする女性が増え、働き方が多様化。確定申告が必要なケースも出てきた。専門家は「確定申告は経営を見直す絶好の機会。正しい知識を持って申告してほしい」と話している。(安田奈緒美)
セミナーに熱気
今月上旬、東京都内で、フリーランスで働く女性のための「確定申告セミナー」が開かれた。定員を超える140人が参加、熱心に税理士らの話に耳を傾けた。
集まったのは自作のアクセサリーを通信販売したり、自分のブログなどに企業の広告を掲載し、その商品が売れると報酬が入る「アフィリエイト」を行ったりしている女性など。
参加者からは「領収書はどのくらいの期間、保管したらいいのか」「何が経費として認められるのか」といった質問が次々と出た。
インターネットサービス開発「マネーフォワード」(東京都港区)によると、フリーランスの女性から最近、確定申告に関する問い合わせが相次ぎ、ネット上で仕事の受発注を行う「クラウドワークス」(渋谷区)などと共催で初めてこうしたセミナーを開いたという。