世界最大級のランの祭典「世界らん展日本大賞2016」が東京ドーム(東京都文京区)で13日から始まり、2日間で来場4万人を超えるにぎわいを見せた。とくに目玉となる特別展示「世界最大の蘭と極小の蘭」のブースには初日に最大1時間待ちの列ができるなど人気を集めている。
特別展示のブースには、最大で7メートルほどの高さになる「グラマトフィラム属スペシオサム」が登場した。展示したランは高さ約2.5メートルだったが、同じスペースに花の大きさが2ミリから最大でも9ミリの極小の「ボルシエラ属モーディー」を展示したことで、来場者は対比の面白さに興味津々だった。
今年の干支であるサルの顔をした珍種「モンキー・オーキッド」のあるコーナーは、格好の撮影スポットとして人だかりができた。ほかにもチョウに見える「バタフライ・オーキッド」、ハチに見える「ビー・オーキッド」など見た目にも楽しいランが勢ぞろいしている。
会場を彩る約3千種、約10万株、250万輪以上の総数は、ランの祭典としてはいずれも世界最大級。国内外で活躍する華道家、假屋崎省吾氏による作品展示のほか、16日には元女優でフラワー・アーティストの長渕(志穂美)悦子さんのステージイベントが行われる。
「世界らん展日本大賞2016」は19日まで。公開時間は午前9時半~午後5時半(入場は同5時まで)、当日券2200円。詳細は公式サイト(http://www.jgpweb.com/)。