町の9割が山林という三重県大紀町のアマチュアバンド「ザ・ヒノキーズ」。その名から察せられるように演奏する楽器は地元産ヒノキ製です。ギター、ウクレレ、それにペルー発祥の打楽器カホンを使ってライブを行っています。
ボーカル兼ギターの堀木元木さんが3年半前に地元の音楽仲間2人とバンドを結成しました。きっかけは、実家が林業の堀木さんが、良質な県産木材を活用したいと県内のギター作家にヒノキの間伐材を持ち込んだことでした。
楽器の材料はほとんどが輸入木材なのですが、完成品を手にした堀木さんは、音の良さに「日本の木でもこれだけできる」と手応えを感じました。
5年前から同町でヒノキ製カホンを製造販売している越仮(こしかり)裕規さんもヒノキは適度な強度があり楽器加工に適している、といいます。叩く場所を少し変えるだけで音色が変化するカホン。「ヒノキ製は音の抜けが良くまろやかに響く。楽器には向かないといわれていたが、そうでないことを証明したい」と意気込みます。
ライブでは観客用のカホンが用意され、メンバーと客席のセッションもあります。リズムに乗って森や自然を思う気持ちが広がっていくステージです。
<プロフィル>
いとう・りな 秋田朝日放送、福島テレビを経てフリー。現在リポーター、ナレーター、司会として活動。
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