【早坂礼子の経済ウオッチング】アンテナショップ隆盛(4)
東京都調布市の調布銀座商店街に野菜やコメ、豆腐、納豆、醤油などのほか、漬け物などが並ぶ「新鮮屋」という店がある。調布市と姉妹都市の長野県木島平村のアンテナショップだ。ただ信州直送の生鮮品を売るだけはない。調布市の学校給食用に木島平産のコメを納入したり、市民に木島平へのスポーツ合宿を紹介したりと活発な交流を行っている。 一般財団法人・地域活性化センターの畠田千鶴広報室長は「アンテナショップの成功例のひとつです」と話す。
全国に約2000体
地方へのフィードバックのきっかけとして期待したいのが“ゆるキャラ”だ。「緩(ゆる)いマスコットキャラクター」の略で、地方自治体のイメージキャラクター(ご当地キャラ)として着ぐるみ姿でイベントなどに登場し特産品などの販売促進に一役買っている。
全国のゆるキャラが人気を競う「ゆるキャラグランプリ」には今年、過去最多の1727体がエントリーした。応募しなかったキャラクターも含めると、ゆるキャラの総数はいま全国で2000体を超すとみられる。