失敗も勉強に
「まずは自分の思うように使わせてみては」。家計のアドバイスを行う「クレア・ライフ・パートナーズ」(東京都新宿区)の工藤将太郎社長はこう話す。「使うことでしか、お金の価値は分からないもの」という。
工藤さんが勧めるのは、「親子で一緒にお年玉の使い道を考えること」。ゲーム機などほしいものがあるとき、「いくら必要なのか」「なぜそれがほしいのか」「ほかのものでは代用できないのか」といったことを掘り下げて話し合おう。その過程で、本当に必要かどうかが冷静に考えられるようになり、無駄遣いを避けられる。
小学校3、4年であれば、小遣い帳を渡してやりくりの方法を考えさせるのも一つの方法だ。「お金の意味」や「賢い使い方」を考えるきっかけになる。
小遣い帳はノートやパソコンで自作してもいい。小遣いなどの「収入」と、買い物や預貯金などの「支出」を記録。ほしくても高額で買えないものが出てきた場合は、お小遣いをためることを勧め、追加でお金を渡さないようにする。「お金がなくて手に入らない」という経験を経てこそ、お金の大切さを実感することができるからだ。