学童保育「預かる」から「学びの場」へ 英語やダンス…民間参入相次ぐ (4/4ページ)

2015.11.28 17:07

米国人スタッフによる英会話の指導が受けられる民間学童保育も出てきた=東京都武蔵野市の「キッズデュオ三鷹」
米国人スタッフによる英会話の指導が受けられる民間学童保育も出てきた=東京都武蔵野市の「キッズデュオ三鷹」【拡大】

  • 学童保育所と入所児童数の推移

 ボランティア活用

 公設でも民間非営利団体(NPO)や企業との連携により、学童保育の内容を工夫する動きが出ている。

 東京都板橋区も学童保育をNPOに委託して運営する自治体の一つだ。区立小52校全てに教室を設け、待機児童はゼロになった。

 区立上板橋第四小の教室を運営している「放課後NPOアフタースクール」(東京都港区)は、縄跳びや塗り絵といった定番の遊びだけではなく、体験学習を積極的に取り入れている。例えば、囲碁。子供の思考力や記憶力を鍛える効果があるとされる点に着目し、地域の高齢者を招いて、指導教室を開講した。

 スタッフの加藤晶子さん(35)は「預かるだけでなく、放課後を教育の延長として捉えた『学びの場』としたい」と話す。

 委託を受けている別の学校では、茶道やサッカーなどの教室も開いている。指導者はボランティアの協力を得ている場合が多く、限りのある自治体の予算内で学習効果の高い活動を取り入れている。

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