【江藤詩文の世界鉄道旅】グレッシャー・エクスプレス〈氷河特急〉(1)名峰のお膝元で どれだけ電車好きなの、スイス人! (1/2ページ)

2015.11.8 18:00

アルプスの美しい自然に真っ赤なボティが映える「グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)」

アルプスの美しい自然に真っ赤なボティが映える「グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)」【拡大】

  • マッターホルンに見守られ、氷河が溶け出したミルク色の川が流れるツェルマット
  • ロープウェイでもよく架けたと思うここ!ここに鉄道を敷く計画が、かなり本気で立てられていたそうだ
  • 「グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)」が出発するツェルマット駅
  • かつてスイスでは、鉄道の代わりに鉄道馬車が走っていたとか

 ついにこの日がやって来た…! “世界でもっともゆっくり走る特急列車”という、ちょっととぼけたキャッチフレーズがなんともユーモラスな「グレッシャー・エクスプレス(氷河特急)」。鉄道大国スイスの数ある列車のなかでも、指折りの人気を誇る観光列車だ。

 アルプスの2大リゾート、ツェルマットとサン・モリッツをつなぐこの路線は、約8時間というそこそこ長旅になるため、グループツアーではハイライトの一部区間だけ乗車することが多い。私はもちろん全踏破を目論み、前日からツェルマットに乗り込んだ。

 ツェルマットといえば、あの名峰マッターホルンに抱かれた風光明媚な村で、登山家が集まるのはもちろん、じつは鉄道ファンにも愛されている。アプト式ラックレールをガッガッと噛ませながら急勾配を登り、真横にマッターホルンを眺める「ゴルナーグラート・モンテローザ鉄道」も、ツェルマットを拠点に上り下りしている。

スイス人は意地でも鉄道を敷こうとする

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