1970年代に国民的スポーツとして一大ブームとなったボウリング。今では人気が低迷しているが、シニア層の競技人口はこの10年で40万人以上も急増している。青春時代にブームの洗礼を受けた団塊世代が再び集い、健康づくりや社交の場として活用し始めたためだ。(日野稚子)
肩こり防止も
9月30日夕方。千葉県船橋市のボウリング場「ストライカーズ西船ボウル」に年配の男女9人が集まった。「健康ボウリング教室」を受講するためだ。
支配人の藤井浩一さんが9人に声を掛ける。
「腕は後ろから前に振り切るんです。手首じゃなくて腕の振り、ですよ。では、がんばっていきましょう!」
初心者向けのこの教室は今年6年目。参加者は年々増えているという。全6回(週1回)のコースで、各回とも投球練習の後、3ゲームを楽しむ。