米で3人死亡「リステリア」食中毒 高齢者は重症化、妊婦は流産リスク (1/3ページ)

2015.4.26 17:05

 米国で先月、アイスを食べた人が「リステリア」による食中毒となり3人が死亡した。リステリアは食品を介して感染する食中毒菌。日本でも市販食品から国際基準を超えるリステリアが検出されており、同様の食中毒が起こる可能性がある。高齢者や妊婦は重症化する可能性が高く、特に妊娠中の感染は胎児に深刻な影響を与えることもあるため注意が必要だ。(平沢裕子)

 年200人が感染

 リステリアは土壌や河川水、動物の腸などにいる細菌。食中毒を起こす菌として注目されるようになったのは、1981年にカナダでキャベツを使ったサラダが原因の食中毒が発生して以降。キャベツはリステリアに感染したヒツジから得た肥料を使った畑で栽培されていた。

 以降、欧米ではチーズなどの乳製品やスモークサーモン、生ハム、肉のパテなどによるリステリアの集団食中毒の発覚が相次いだ。

 米国の死亡事例は、大手メーカーの棒アイスが原因。米国疾病管理センターによると、8人が入院し、3人が死亡、リステリアはアイスの製造工程で混入したとみられている。

 日本では死亡事例の報告はないが、内閣府食品安全委員会の姫田尚事務局長は「市販の食品からはわずかながらだがリステリアが検出されている。流通段階や家庭で菌が増える可能性もあり、潜在的なリスクはある」と指摘する。

スモークサーモンやネギトロ、たらこなどの魚卵からもリステリアが検出

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