【荻原博子の家計防衛術】
携帯電話を取り巻く環境が大きく変わり始めています。電話番号や各社の携帯ネットワークに接続するための情報が入っているSIM(シム)カードが、5月以降発売の機種から、別の携帯電話会社の物に差し入れても使えるようになります。
さらに、格安なスマートフォン(以下スマホ)も続々と出てきています。
例えば、楽天モバイルがメールし放題で月額525円(税別)のプランを発売。これまでも月1250円(同)で似たプランはありましたが、音声通話機能を外してメール機能に特化したことで料金がさらに安くなりました。
音声通話ができないといっても、無料通話アプリのLINE(ライン)やインターネット通話サービスのスカイプなどを使えば、無料通話は可能。子供のスマホ代の高さに頭を悩ませているご家庭などでは、検討の余地ありです。また仕事でメールも通話も頻繁に使う人なら、メールもインターネットも使わないかわりに、話し放題で月2200円(同)のドコモのガラケー「カケホーダイ」と、スマホのメールし放題の2台持ちでも、月額3000円未満です。
通話もでき、動画も見られるタイプでも、格安スマホの月額使用料はドコモ、ソフトバンク、auなどの大手に比べて2分の1から3分の1程度。なぜこんなに安いのかといえば、自前の通信設備を持たず、NTTドコモなどの大手から通信回線を借りている仮想移動体通信事業者(MVNO)のサービスだからです。使えるエリアはドコモなどと同じですが、設備投資にお金をかけなくてもよい分、通信費が安くなっています。