特保のノンアル飲料、未成年者飲酒の引き金の恐れ 販売時の対策が課題 (1/3ページ)

2015.3.7 17:08

 酒類のような味がするノンアルコール(ノンアル)飲料2商品について、消費者庁が先月、初めて特定保健用食品(特保)として許可した。酒類の代替品として、生活習慣病予防などに期待される一方、未成年者の飲酒の引き金になることが懸念されており、販売時の対策が課題となっている。(平沢裕子)

 生活習慣変える

 特保とは、安全性と有効性についての国の審査を受け、健康への効果の表示が認められた食品。今回、許可されたのは、サッポロビールの「サッポロプラス」と花王の「ヘルシアモルトスタイル」の2つの商品だ。糖の吸収を穏やかにしたり、脂肪を消費しやすくしたりするのが特長で、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策のための飲料といえる。

 ノンアル飲料は、車の運転や健康上の理由などからアルコールを控えなければいけないという人にはありがたい存在だ。

 特保食品に詳しい鈴鹿医療科学大の長村洋一副学長は「アルコールはたばこと同様に健康への害が指摘される嗜好(しこう)品の一つ。特保というお墨付きがあることで、ノンアル飲料をアルコールの代わりに飲もうと思うようになれば、アルコールの量を減らすことにつながる。生活習慣を変えるいいきっかけとなるかもしれない」と期待する。

「未成年者の手に届きにくいよう配慮したい」(サッポロビール)

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