2015.1.25 07:38
高齢になると、特に持病がない人でも、歯が弱くなったり、食欲が低下したりして「食べる力」が衰える。さらに、買い物や調理が負担になって、食事を調えるのも難しくなる。高齢の親が低栄養に陥らないために、子ができる食のサポートをリポートする。(榊聡美)
簡易な料理で低栄養
内閣府の高齢社会白書(平成26年版)によると、65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、「単身」と「夫婦だけ」の高齢者世帯は半数を超える。
「個人差はありますが、80歳を超えると調理をするのが難しくなり、85歳をめどにやめてしまったり、かなり簡易な料理にシフトしていったりする傾向があります」
東京都健康長寿医療センター研究所(東京都板橋区)で高齢者の食事指導を行う、管理栄養士の成田美紀さんはこう説明する。