49人の国内感染が明らかになったデング熱で、厚生労働省は4日、新たに都内で6人の感染者が確認されたと発表した。いずれも最近の海外渡航歴はなく、東京の代々木公園を訪れていた。重い症状の患者はいないという。国内での感染者は計55人となった。
厚労省によると、新たにデング熱と確認されたのは東京都の10代~70代の男女6人。このほか、横浜市も20代女性の感染を同日、発表している。いずれも重症化した人はいない。
デング熱はデングウイルスを持つ蚊に刺されることで高熱や関節痛、発疹などが出る感染症で、人から人へは感染しない。これまでに見つかった患者は全員、代々木公園とその周辺を訪れた経験があり、厚生労働省は「蚊に刺された後に発熱などの症状があった人は、早めに医療機関に相談してほしい」としている。