「採用氷河期」人材の奪い合い ファストリ、グルメ杵屋など正社員化に本腰 (1/5ページ)

2014.6.26 06:18

非正規雇用者数の推移

非正規雇用者数の推移【拡大】

【変わる「非正規」依存】(上)

 飲食業や製造業など幅広い業種で、パートやアルバイトなどの非正規社員を正社員化する動きが広がってきた。背景には、景気回復に伴う人手不足の解消だけでなく、若年労働力人口の減少が招く「採用氷河期」を見据えて主婦などの女性を戦力としたい企業の狙いもある。増え続ける非正規社員の流れが変わる潮目となるのか。正社員の確保に乗り出した企業の現場を追う。

 「長年の経験があり、店舗の主力となっているパート主婦を確保する」

 カジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが今月から進めている非正規社員の地域限定正社員化制度。制度の狙いについて、広報担当者はこう語る。

 1万6000人対象

 計画では、数年かけて非正規社員の半数超にあたる、約1万6000人を転勤を伴わない正社員とする。7月1日までに410人が正規雇用に切り替わる見込み。同時に中途採用も行い、制度の説明会には約3000人が集まった。

ファストリがこうした取り組みをするのは今回が初めてではない

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