若者に多い「トランス脂肪酸」摂取 消費者委、表示義務化を再検討 (1/4ページ)

2014.5.11 08:05

 ■すでに「ノー」判断、議論に疑問

 トランス脂肪酸の食品への表示義務化について、内閣府消費者委員会が検討している。同様の検討は消費者庁で既に実施し、「表示義務は必要ない」と判断。内閣府食品安全委員会も「日本人の摂取量は少なく健康への影響は少ない」とする評価書を出している。それだけに「消費者委で再議論の必要があるのか」との疑問の声も上がっている。(平沢裕子)

 摂取多い若者

 トランス脂肪酸について検討しているのは消費者委の食品ワーキンググループ(WG)。きっかけは、新食品表示制度の施行に向け、表示基準を審議する食品表示部会で3月、委員のJA全農食品品質・表示管理部の立石幸一部長が、表示義務化を求める意見書を提出したためだ。

 立石部長は「日本で摂取が少ないというが、若い人たちは多く摂取しており、問題。日本動脈硬化学会も表示を求める声明を出している。国として、きちんとリスク管理(リスクを減らす作業)する必要がある」と主張している。

表示があれば消費者が商品を選択する際に役立ち、製造業者はトランス脂肪酸を減らそうと努力

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