「中小」の求人は大幅増も… 「大手」は変わらず狭き門 (1/2ページ)

2014.5.11 07:55

 【Q】景気回復で就職環境も好転と聞きます。具体的な変化は?

 【A】求人が大幅に増えたのは中小企業。大手は変わらず狭き門です

 先月発表された平成27年卒予定学生の求人倍率は前年の1・28倍から大きく上昇し、1・61倍となりました。これは、1990年代半ばからの「就職氷河期」を脱したとされる平成18年卒並みの水準です。

 求人倍率は求人総数を求職者数で割って算出します。1・61倍とは、求職者、つまり就職活動生1人に対して1・61の求人が存在するということ。就職活動は随分楽になったと感じる人もいるでしょう。果たしてそうでしょうか。

 この調査を詳しく見てみましょう。まず、倍率上昇の要因は企業の求人増です。学生の民間企業就職希望者数が42・3万人と、前年42・6万人とほぼ同水準であったのに対し、民間企業の求人総数は前年54・4万人から68・3万人へと13・9万人も増加。率にして、実に25・6%もの伸びとなっています。しかし、大幅増を牽引(けんいん)しているのは従業員数300人未満の中小企業。この層の求人数が対前年+44・5%にも上ったのに対し、5千人以上の超大手企業は+5%と微増にとどまっています。

金融業は、希望する学生の5人に1人程度しか入職できず

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。