通所リハビリで要介護重度者を受け入れ 生活改善へ「座れる」目指す (1/5ページ)

2014.3.8 17:22

言語聴覚士と発語と発声の訓練をする=埼玉県川越市の霞ヶ関中央クリニック

言語聴覚士と発語と発声の訓練をする=埼玉県川越市の霞ヶ関中央クリニック【拡大】

 医療機関や老人保健施設が介護保険で提供する通所リハビリテーション(デイケア)。介護施設が提供する通所介護(デイサービス)と混同されがちだが、専門職が個別リハを行うことで、身体機能だけでなく、生活レベルの機能回復を探るのが持ち味。これまで要介護度の重い人の利用は少なかったが、在宅に重い人が増える中で積極的に受け入れる所もある。(佐藤好美)

 埼玉県川越市の霞ヶ関中央クリニック(池田弘院長)が、要介護度の重い人を介護保険の通所リハビリテーションで進んで受け始めたのは平成18年。同クリニックの岡野英樹・コミュニティケア部副部長は「重度の人が自宅や地域に帰ってきているのに、受け入れる事業所がなかった。スタッフをそろえ、不安なく受け入れるようにした」と言う。もともと長期療養の高齢者を受ける病院で、スタッフの経験があったことが大きい。

 現在は利用者の半数が要介護3以上。経管栄養や在宅酸素を利用する人も。目指すは「座れるリハビリ」だ。寝たきりの人は車椅子に座れることを、車椅子の人は椅子に座れることを目指す。車椅子に座れると外へも出られる。生活が一変するからだ。家族からの問い合わせは多く、「外出できるんだ」と驚きの声も上がるという。

寝て過ごすか、座って過ごすかでは、見える風景が違う

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