ボールペンやUSBメモリーなど、普通は無臭の状態のものに香りを付けた商品が次々と登場している。香り付き柔軟剤が爆発的に人気となるなど、「香り」が市場を席巻。専門家は「個人が自分好みの香りを楽しむ、西洋の香水のような香りの文化が日本にも根付いたのでは」という。 (袖中陽一)
気になる、隣の人の「臭い」
会社のパソコンの周辺からなんだかいい香りが漂う-正体はパソコンのUSBポートに差し込まれたUSBメモリー。「アットアロマ」(東京都世田谷区)が平成21年に発売した「USBアロマタイム」だ。
USBメモリーの先端のキャップを外して、アロマオイルを垂らしてパソコンにセット。パソコンの熱でオイルが気化し、周囲1、2メートルに香りが漂う。
オイルには、ローズマリーとミントをブレンドしたすっきりとした香りの「ON」と、リラックス効果のあるラベンダーやカモミールなどをブレンドした「OFF」の2種類。