2013.11.25 11:25
「さまざまな仕事が、見て、触れて、体験でき、仕事や技能などの詳細な情報が入手できるわが国初の職業総合情報拠点。教育機関や関係団体などとともに連携しながら、若者を中心に、働くことの意義やものづくりのおもしろさ、技能の大切さなどへの理解を促進し、職業選択への支援に活用してまいりたい」
平成13年2月の定例府議会でそう答弁し、施設のオープンに期待していたのは、当時の荒巻禎一知事だ。府としても、学研都市活性化のために同館の建設を積極的に誘致してきた。
14年4月に就任した山田知事自身も、同館のオープンを目前に控えた平成15年2月の定例府議会では、「職業に関する情報を総合的に提供する私のしごと館が、学研都市に開館することは時宜を得たものとして大いに期待している」と答弁している。
かつては、もろ手を挙げて歓迎した背景があるだけに、後に残された巨大施設を幽霊施設のまま、いつまでも放置しておくことはできない、というのが府の立場だ。