残念すぎる「私のしごと館」の衝撃度 “壮絶な無駄遣い”に京都府知事も絶句 (5/8ページ)

2013.11.25 11:25

旧「しごと体験ゾーン」の宇宙ステーション。「私のしごと館」には見る者を圧倒する“無駄”があふれている。国からの無償譲渡で京都府はこの施設を有効に再生できるのだろうか(平成16年撮影)

旧「しごと体験ゾーン」の宇宙ステーション。「私のしごと館」には見る者を圧倒する“無駄”があふれている。国からの無償譲渡で京都府はこの施設を有効に再生できるのだろうか(平成16年撮影)【拡大】

  • 「私のしごと館」を視察する山田啓二京都府知事。江戸時代の仕事を等身大の人形で紹介するコーナーでは「人形1体で数百万円か」とため息を漏らした=平成25年7月
  • 備え付けの燻蒸庫。「一度も使われたことがない」との説明に山田知事もあきれ顔をみせた=平成25年7月
  • 581億円を投じた「私のしごと館」全景(平成20年撮影)

 「さまざまな仕事が、見て、触れて、体験でき、仕事や技能などの詳細な情報が入手できるわが国初の職業総合情報拠点。教育機関や関係団体などとともに連携しながら、若者を中心に、働くことの意義やものづくりのおもしろさ、技能の大切さなどへの理解を促進し、職業選択への支援に活用してまいりたい」

 平成13年2月の定例府議会でそう答弁し、施設のオープンに期待していたのは、当時の荒巻禎一知事だ。府としても、学研都市活性化のために同館の建設を積極的に誘致してきた。

 14年4月に就任した山田知事自身も、同館のオープンを目前に控えた平成15年2月の定例府議会では、「職業に関する情報を総合的に提供する私のしごと館が、学研都市に開館することは時宜を得たものとして大いに期待している」と答弁している。

 かつては、もろ手を挙げて歓迎した背景があるだけに、後に残された巨大施設を幽霊施設のまま、いつまでも放置しておくことはできない、というのが府の立場だ。

「資産価値が年間数十億円失われていくことになります」

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