賞味期限が間近だったり、規格外だったりして、まだ食べられるのに販売されずに捨てられる食品が割引されて販売されるようになってきた。通常では高い価格の食品も手頃な値段で買えるとあって、人気商品はすぐに売り切れてしまうこともある。情報をこまめにチェックし、利用してみては-。(平沢裕子)
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品質に問題なし
賞味期限は、その日付までならメーカーが品質を保証し、おいしく食べられることを意味する。期限を過ぎたら食べられないわけではなく、期限内なら十分おいしく食べられるものだが、食品流通業界の商習慣の「3分の1ルール」によって、まだ食べられる食品が廃棄されているのが現状だ。
財団法人「流通経済研究所」の推計では、卸業者からメーカーへの加工食品の返品は平成23年度で990億円に上る。企業にとって大きな損失だが、高級食材などはブランドイメージもあり、値崩れを防ぎ、商品価値を守るために廃棄している面もあるという。