【荻原博子の家計防衛術】
10月から自動車保険の保険料の基準となる等級別の割引率が改定され、事故を起こすと保険料が、より高くなるようになりました。
自動車保険の等級制度は1~20等級あり、初めて契約する際は通常、6等級からスタートします。1年間事故を起こさなければ等級が一つずつ上がり、逆に事故を起こして保険金の支払いを受けると、1事故につき3等級下がります。等級が上がれば保険料の割引率が大きくなり、下がれば小さくなる仕組みです。
各等級の割引率はこれまで、事故を起こした場合も起こさない場合も同じでした。10月以降は同じ等級でも「無事故」と「事故あり」の2種類の割引率が導入され、「無事故」の割引率は「事故あり」よりも大きくなりました。
具体的には、従来は8等級ならば誰もが28%の割引率でした。10月以降は「無事故」と「事故あり」に細分化されたため、事故を起こして8等級まで等級が落ちた場合と、無事故のまま8等級まで上がってきた場合では割引率が異なります。事故を起こして8等級まで落ちた人の割引率は21%ですが、同じ8等級でも無事故で8等級まで等級を上げた人の割引率は40%と大きいのです。
ただ、事故を起こしても3年間無事故なら無事故契約に戻れます。