【荻原博子の家計防衛術】
来年4月に消費税率が8%にアップすることが決まり、車や家電製品のような価格の高いものは「消費増税前に買った方がいい」と考えている人も多いようです。しかし、それほどあせらなくても大丈夫です。
車の場合、消費税率が10%になると、150万円の普通車なら消費税は7万5千円もアップします。ただし、今年1月にまとまった「平成25年度税制改正大綱」では、「消費税率が10%になった時点で自家用自動車に5%、営業用自動車や軽自動車に3%掛けられている自動車取得税を廃止する」という方向性が打ち出されました。
自動車取得税は新車価格に100%掛かるわけではありません。そのため、100%掛かる消費税に比べると、軽減度合いは低くなります。ただ、150万円の車の場合、消費税が5%上がっても自動車取得税がゼロになると、トータルの負担増は7500円ほどで済みます。実際には年末の税制改正で決まることになっているので注目しましょう。