【プロが教える就活最前線】
先日、神奈川県庁の内定辞退者数が78人に上り、内定者全体の3割に達したとのニュースがメディアを賑わせました。
しかも、内定辞退率は、2009年以降、3割超が続いています。神奈川県庁は、内定者と神奈川県知事との懇談会を開くなど、多くの内定者が辞退せずに入庁してもらえるように懸命です。
県庁が対策をとるほどの内定辞退者増について、その背景を考えてみたいと思います。
1つ目の背景はリーマンショックで業績が急激に悪化した際に、「内定取り消し」に踏み切った企業があらわれ、就職活動生が企業に対して、強い不信感を持ったことが尾をひいています。
就活生の不信感は不安へと変わり、その不安は「内定取り消し」の備えとして、数多くの企業を受け、数多くの内定を持とうとする行動に表れています。