各地で冬のまちを彩るイルミネーション。観光客の増加や治安向上というメリットの一方で、多額の設置費に雑踏警備費、今後は電気料金値上げの余波も懸念され、イベント関係者は「今はまちづくりとして自治体などが税金投入しているが、どこも採算は厳しくいずれ立ちゆかなくなる」と話す。
そんな中、神戸市や大阪市の公園を利用した有料のイルミネーションイベントが一昨年からスタートした。「入場料千円は高い!」との声も寄せられているというが、果たして有料イルミネーションは根付くのか。
4年継続でようやく黒字
昨年12月のある日曜日、普段は人が少なくなる夕暮れの大阪・天王寺公園。入り口ゲートには、この年から初開催された「あべの・天王寺イルミナージュ」を見ようと訪れたカップルや親子連れらの長蛇の列ができていた。
天王寺動物園をモチーフに、発光ダイオード(LED)を使った動物のモニュメントなどを飾った。