AKB48、NMB48、SKE48…。日本のエンターテインメント界を牽引(けんいん)する彼女たちは、アイドルを目指す10代の女の子たちにとって憧れであり目標だ。容姿はもとより、厳しい選考やレッスンを経て一握りのメンバーが立てる大舞台。恋や女の子らしい楽しみも控えてストイックに歌やダンスに励む日々。夢見る世界は決して甘くない。そんな“アイドルの卵”たちの奮闘ぶりと「本音」を伝える。(高橋義春)
歌手やモデル目指す〝卵〟たち
♪ダンダダーン、ズンズズーン-。
軽快な音楽が流れる中、Tシャツにパンツ姿というラフな格好の女の子たちが激しいステップを踏んでいた。躍動する身体、飛び散る汗、迫力満点のダンスにスタジオは熱気ムンムン。彼女らの真剣なまなざしからはステージ本番にかける意気込みが伝わってきた。
ミュージシャンなど音楽関係者を養成する「大阪スクールオブミュージック高等専修学校」(大阪市西区)。そのアイドル専攻コースの生徒らを中心に構成するユニット「SO.ON Project」の練習風景だ。
同コースには歌手やモデル、女優、グラドルなどを目指す“卵たち”が集まる。平成23年4月に結成された同ユニットは現在45人で、ヒップホップやバレエのレッスンをはじめ、ボイストレーニングなどの指導をプロから受けている。
引っ込み思案がリーダーに