消費者庁から違法の可能性を指摘され、運営会社6社が携帯電話ゲームのアイテム商法「コンプリートガチャ」の廃止を相次いで表明。有料のアイテムを次々に購入することでゲームに勝ち進める快感にはまり、高額請求されるケースが続出していた。
「多いときには1日1万円ぐらい使った」。青森県の中3男子はコンプガチャにはまっていた。ゲームはアイテムを強化しながら敵を倒すストーリー。無料で楽しむこともできるが、強いモンスターを倒すには1枚300~2千円ぐらいのコインを購入してアイテムをそろえ「レアアイテム」を入手する必要がある。
コンプガチャ以外にもオンラインゲームでは「無料」と表示しながら、実際にゲームを進めていく中で料金の支払いを求められるケースもある。消費者問題に詳しい紀藤正樹弁護士は「利用者がゲームにどこまでお金をかければいいか分からない状態は健全ではない。きちんと表示をすべきだ」と指摘している。