温泉街に「観戦バー」、専門学校も開校 過熱するeスポーツ、その可能性を探る (1/4ページ)

有馬温泉街にあるeスポーツ観戦バー「BARDEGOZAR」=神戸市北区
有馬温泉街にあるeスポーツ観戦バー「BARDEGOZAR」=神戸市北区【拡大】

  • 有馬温泉街にあるeスポーツ観戦バー「BARDEGOZAR」=神戸市北区
  • インドネシアで開催されるアジア競技大会に向けてのeスポーツの日本代表選考会=5月、東京都豊島区
  • インドネシアで開催されるアジア競技大会に向けてのeスポーツの日本代表選考会=5月、東京都豊島区

 スポーツのようにコンピューターゲームの対戦を競う「eスポーツ」。世界中で人気が急速に高まっている。日本でも東京や大阪などでは体験できる施設が整備され、5月には神戸の有馬温泉に関西初となる観戦バーがオープン。大阪では専門学校が開校し、大手のお笑い芸能事務所も事業参入するなど、新たな商機と意気込む。国体でも都道府県対抗戦が予定されるなど、「ゲーム」の域をはるかに超えたeスポーツ。その最前線を取材した。(林信登)

 温泉地に観戦施設の理由

 観光客でにぎわう有馬温泉街。木造の建物が並ぶ細い路地に5月、eスポーツを観戦できる関西初のバー「BAR DE GOZAR(バル・デ・ゴザール)」がオープンした。

 「ゴザール」はポルトガル語で「満足する」や「楽しむ」を意味する。温泉でリラックスした観光客らが、サッカーや野球の試合をスポーツバーで観戦するのと同様の感覚でeスポーツの観戦を楽しんでいる。

 バーを経営するのは有馬温泉の老舗旅館「御所坊」。幕末から明治にかけてゴルフなど外国のスポーツ文化の窓口となった神戸からeスポーツを広めていこうと企画した。

 落ち着いた雰囲気の店内では、プロゲーマーが対戦している映像が流れており、来店者は酒や料理と共に観戦を楽しめる。今後は大会やイベントなど、競技を実際に体験できる企画も検討しているという。

「eスポーツ元年」、業界は活況