東京五輪のマラソンコース付近となる増上寺と東京タワー【拡大】
2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が、五輪の一般向け入場券の価格帯について、最高額を開会式の30万円、最低額を競技の2千円とする案をまとめたことが12日までに分かった。11日の理事会で提示し、了承された。7月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会で承認を目指す。
組織委は当初、競技の最低額を2600円、開会式の最高額を12年ロンドン五輪と同程度の28万8千円などとする方向で検討に入ったが、入場券の販売戦略に関する有識者会議で「もっとめりはりを付けるべきだ」とする意見が出たため価格帯を見直し、最高額と最低額の幅を広げた。競技での最高額は、陸上の13万円となる見通し。
一般販売する入場券のほかに、子供たちに観戦機会を提供するため、学校や自治体単位で一般向けより低価格で購入できる入場券や、飲食サービスなどの付いた高額チケットも販売する予定。一般販売は来年春ごろの開始を見込んでいる。