自動車メーカーのロゴマークを無断使用した「シートベルトキャンセラー」を販売目的で所持したなどとして、千葉県警は15日、商標法違反の疑いで、神戸市の自動車部品会社役員で中国籍の男ら数人を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、シートベルトキャンセラーは、シートベルト未装着時に鳴る警告音を消すために使用する装置。シートベルトキャンセラーをめぐり、商標法違反容疑での立件は全国初とみられる。
男らは販売目的で、大手自動車メーカーのロゴを無断で使用した複数のシートベルトキャンセラーを所持した上、複数のインターネット通販サイトで販売目的の商品を広告し、メーカーの商標権を不当に侵害した疑いが持たれている。
商品は主に中国から輸入し、インターネット通販で2個セットで数百円~数千円で販売していた。
捜査関係者によると、シートベルトキャンセラーを運転席に着けると道路運送車両法に違反する不正改造に当たる可能性もある。シートベルトの未装着を助長しかねず、県警は男らの販売行為が同法違反容疑にあたるかについても調べを進めるとみられる。