税関が差し止めた、偽ブランド品など知的財産権を侵害する物品(東京税関提供)【拡大】
財務省は8日、偽ブランド品など知的財産権を侵害する物品の輸入を全国の税関で差し止めた件数が、2017年上半期(1~6月)は前年同期比11.1%増の1万5393件だったと発表した。上半期として最多だった15年(1万6367件)、14年(1万6335件)に続く、過去3番目の高水準。11年連続で1万件を超えた。
件数は税関が差し止めた郵便物や貨物の数を示す。その中に入っていた品物の合計は4.8%減の27万8964点だった。1日平均で85件、1500点以上の差し止めをしている計算になる。
偽ブランド品といった商標権を侵害したものが最も多かったが、デザインを保護する意匠権を侵したイヤホンなどの物品が7万7789点と、前年同期の約18倍に急増。国・地域別では中国が9割超を占めた。品目では電気製品の増加が目立ち、安全性が担保されていない健康食品やトレーニング機器もあった。