夢の「歩ける椅子」実現 千葉大准教授ら共同開発 年内にも発売 (1/2ページ)

アルケリス(手前)の製品化を目指すニットーの藤沢秀行社長(右)ら=横浜市
アルケリス(手前)の製品化を目指すニットーの藤沢秀行社長(右)ら=横浜市【拡大】

 「歩ける椅子」。そんな不可能にも思えることを実現した製品「archelis(アルケリス)」が国内外から注目を集めている。千葉大フロンティア医工学センター(千葉市)が金属加工メーカーのニットー(横浜市)などとの共同開発により製品化を進めており、年内にも発売を始める予定という。足腰の弱い人や慢性的な腰痛に悩まされる人にとって、夢の商品になるかもしれない。(長谷裕太)

 ◆腰痛を軽減

 アルケリスは足に装着して使用する「ウェアラブルチェア」。膝の角度を固定する仕組みにより、立った姿勢のまま椅子に腰を掛けたような状態を維持する。これにより腰痛の軽減が期待できる。筋肉の動きを補助する「パワードスーツ」などと比べ、電気などの動力も必要なく、運用性の良さを実現。メンテナンスや価格面でも優位性があるとしている。

 開発者の1人で同大の川平洋准教授(50)は、「自身の悩みが開発のきっかけになった」と明かす。川平さんは同大で教(きょう)鞭(べん)をとる一方、内視鏡外科の専門医として月15例ほど手術を手がける。1回の手術は3時間以上の立ち作業になることが多く、自身や多くの医師が腰痛に悩まされている現状があった。

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