奈良市は29日、国の重要文化財に指定された同市の奈良少年刑務所について、7月16日に一般公開すると明らかにした。秋以降はホテルなどに活用する事業が本格化するため、改装前の最後の公開となる。
同刑務所は明治政府が全国に建設した「五大監獄」で唯一現存し、老朽化のため3月末に閉鎖された。今回は、矯正展などでは非公開だった受刑者の舎房や実習場も見学できる。
活用事業では、ホテルへのリノベーションや、刑務所の歴史を伝える史料館の建設が計画されている。
7月16日は、事前申し込み不要な自由見学会を午後1時と2時、4時からの3回実施。午後3時からのガイド付き見学会は、奈良市教育委員会文化財課に事前申し込みが必要。問い合わせは同課、電話0742(34)5369。