2016.12.2 05:00
「第4次産業革命も事業拡大の好機と前向きに捉えるべきだ」と話すナブテスコの菊地修知的財産部長【拡大】
■ナブテスコ・菊地修知的財産部長に聞く
第4次産業革命への対応が課題となる中、企業の知財部門のあり方が問われている。航空・鉄道向け動作制御機器・システムなどの開発で世界的に知られる、ナブテスコの菊地修知的財産部長に聞いた。
--自社に有利な事業エコシステムを形成した上で、そこに参加する企業に対して契約によって特許権の無力化や制限を行うグローバル企業が出現し、先端技術を保有している企業がもうけられないケースが出ている。第4次産業革命への不安は増大するばかりだ
「大量生産を目指した第2次産業革命では人づくり、モノづくりが重要だった。第3次ではコンピューターを中心としたオートメーション化が進行。第4次はその進化版として産業ネットワークが製造業を変えようとしている。ポイントはグローバル化と共通プラットフォーム、知恵だ。各国企業が共存する産業社会が形成されると、属地主義的な特許制度は効力を失う可能性はある」