楽天のポイント不正利用事件で、楽天の会員情報サイトは3~6月、不正アクセスを試みようとする攻撃を約140万回受けた。不正アクセスで得た情報で買い物したとされる姜遠東容疑者(24)は、中国で人気の高い商品の購入を指示されており、愛知県警は中国人グループによる組織的な犯行とみている。
犯行グループは楽天など複数のサービスの会員情報約140万件分についてIDとパスワードを入手。これを基に不正アクセスを試みる「リスト型攻撃」と呼ばれる方法で楽天の会員情報4万件分を入手した。
さらに会員情報にログインしてポイントでの支払いに必要なバーコード画面を表示。保存した画像を姜容疑者に送信した。買っていたのは日焼け止めスプレーや避妊具など、中国で人気のある商品だった。姜容疑者は「1商品につき150円が報酬で、10万円ほど稼いだ。他に同じ役割の人がいた」と供述。首都圏や大阪府、兵庫県のコンビニでもポイントの不正利用が確認されている。