【生かせ!知財ビジネス】事業性評価の一助に 特許庁が金融機関を公募 (1/2ページ)

2016.6.18 05:00

金融庁が入る中央合同庁舎第7号館。特許庁は金融庁とも連携しながら支援制度を練っている=東京・霞が関

金融庁が入る中央合同庁舎第7号館。特許庁は金融庁とも連携しながら支援制度を練っている=東京・霞が関【拡大】

 特許庁は20日から、2016年度の中小企業知財金融促進事業(知的財産評価書事業)を活用する金融機関の公募を開始する。“知財金融支援事業”ともいわれ、今年度実施するのは、知財ビジネス評価書の作成120件(前年度は63機関に150件を採択)に加え、新設した知財専門家が助言を行う「伴走型支援」30件だ。

 評価書は金融機関が調査を依頼した企業で、特許・商標などの知財をいかに事業に活用しているかを解説し、評価する。保有する知財の優位性、経済的価値、知財を生かしたビジネスモデルなどについても言及する。

 6日から順次、大阪、東京、名古屋で開かれた公募説明会には地銀、第2地銀、信金など100弱の地域金融機関から約180人の担当者が集まった。「関東財務局や各金融協会の後援で1月に開催した知財金融シンポジウムも盛況だった。知財金融へ関心の高まりを感じている」と普及支援課の小宮慎司企画調査官は語る。

 評価書を作成する調査会社は、特許調査会社や特許事務所などの知財に精通する13社(前年度は8社)で、調査内容や納期、手法は異なっている。金融機関は調査会社を指名でき、料金はかからない。ある調査会社の担当者は「金融機関の中で、事業性評価への対応は大きな課題。特許庁が出願人以外にサービスを提供するのは画期的だ」と言う。

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