高齢化への研究を推進 G7科学技術相会合が共同声明

2016.5.17 13:28

 茨城県つくば市で開かれた日米欧などの先進7カ国(G7)科学技術相会合は17日、高齢社会に対応する科学研究や女性研究者の活躍などを推進する共同声明を発表し閉幕した。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の議論に反映させる。

 共同声明は社会や経済発展、地球規模の課題に取り組むには科学技術による革新が不可欠と指摘。社会全体が技術革新の利益を享受すべきだとした。

 保健医療では先進国だけでなく、多くの発展途上国も直面している高齢化に対応するため、高齢者が健康で自立した生活を送り、積極的に社会参加するための取り組みを進める。

 認知症などのメカニズムの解明や治療、予防のため脳科学研究を国際連携で推進。ロボット技術の活用で高齢者の生活の質を高め、介護者の負担も減らすことを目指す。

 また、熱帯地域を中心に深刻化している寄生虫や細菌による感染症、貧困が原因で起きる病気の研究開発も強化する。

 科学技術を担う女性の人材育成では、研究者の国際的なネットワークづくりを支援し、起業家が活躍できる環境を整備する。

 このほか海洋の環境保護のため、観測の強化を支援する。持続可能な発展のため低炭素社会の実現が必要だとし、革新的なクリーンエネルギー技術の開発を加速する。公的資金による研究成果を企業や市民が入手できる「オープンサイエンス」を推進することも盛り込んだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。